共同通信配信記事 2010年1月29日付

京大、非常勤の再雇用可能に 「雇い止め」で


京都大は、2010年度以降に雇用期限を迎える非常勤職員を一律5年で「雇い止め」するとしていた問題で、能力や適性があると認めれば実質的に再雇用することを決めたと29日、明らかにした。

大学によると、非常勤職員が5年の雇用期限を迎えた際に、各部局が引き続きそのポストを必要と判断した場合は、新たに公募を実施。その非常勤職員が応募すれば、部局の判断で再雇用できるという。

塩田浩平副学長は「非常勤職員が行うのは臨時的職務。5年程度で見直すのが適当」と話した。

この問題をめぐっては、昨年1月、10年度中に約100人が雇い止めとなることが発覚。「経験を積んだ職員が去れば研究活動に支障が出る」などの批判が上がり、大学は就業形態の見直しを表明。学内の人事制度検討会で昨年12月、実質的に再雇用を認める案をまとめ、検討を進めていた。