『読売新聞』2010年1月28日付

22社と3大学「出会いの場」…滋賀・彦根商議所、初の就職支援面談会


彦根商工会議所は27日、滋賀県彦根市中央町の同会議所で、同市内にある滋賀、県立、聖泉3大学の今春卒業予定者と、会員企業22社の採用担当者らを対象にした就職支援面談会を開いた。

同会議所によると、3大学では計約1000人が卒業予定。例年はこの時期に9割程度は就職が内定していたが、不況で採用を控える企業が多いことなどから、今年は約300人が就職先が決まっていないという。面談会は、会員企業と卒業予定者の出会いの場をつくろうと初めて開いた。

同市や豊郷、多賀町に事業所を置く製造、小売り、サービスなどの22社がブースを設け、卒業予定者31人が自由に訪問。ブースでは、社長や採用担当者らが熱心に会社のセールスポイントを説明した。

22社の求人枠は計64人で、総合職を求めている食品会社の担当者は「当社は主力製品の豆腐で100年続く老舗。伝統を踏まえた新たな食文化も発信できる企業であることを伝えたい」と意欲を見せ、卒業予定者の女性は「安定性を重視。地元出身なので通いやすさも魅力」と話していた。