『毎日新聞』広島版2010年1月16日付

広島大:交付金、総額で増 学長「教育に応援を」−−会見


広島大は15日、10年度運営費交付金予定額が今年度に比べ、6億4600万円多い270億5200万円になると発表した。浅原利正学長は「事業の特別経費を認められ総額としては増えたが、運営費が減らされていく現状に変わりはない。教育や医療への応援がほしい」と訴えた。

運営費交付金は今年度予算額のうち1・4%、2億7800万円を削減されたが、事業などの特別経費として11億2300万円、授業料免除枠拡大に3300万円の増額が認められた。

また、1日から競争的資金獲得戦略室を設置したことも発表した。これまでは研究費などの資金獲得は各部局や教員に任せていたが、これからは専属の教職員がつき、外部資金獲得の機会を増やす。浅原学長は「大学の管理運営費を減らされた分を確保していきたい」と新設の意図を説明した。【矢追健介】