『読売新聞』2010年1月16日付

愛媛大たんぱく質解析研究に2億円内示 国新年度予算


愛媛県は、来年度の政府予算編成前に国に要望した重要施策23項目のうちの一つ「愛媛大学の拡充整備」について予算が内示された、と発表した。同項目の2件の研究のうち、たんぱく質の機能解析を通じた難病の治療・予防法の研究に1億9800万円の予算が内示されたが、他の1件は不採択となった。

文部科学省の予算が付いたのは、同大の遠藤弥重太教授が開発した無細胞たんぱく質合成技術を使ってたんぱく質の機能解析を行い、がんや生活習慣病の早期発見、治療、予防法などを探る研究。

今年度設置予定の植物プロテオゲノム研究センター(仮称)に実験温室を設け、植物の機能を解析して薬の原料開発や乾燥・高温に強い植物を創る研究は不採択だった。