『毎日新聞』秋田版2010年1月8日付

連携協力協定:秋田市と県立大が締結 環境保護など研究活用


秋田市と秋田県立大(小林俊一学長)は7日、連携協力協定を締結した。環境保護や産業活性化などの分野で大学の研究を活用していく。

協定覚書には、自然エネルギーの利用による温室効果ガスの抑制▽資源作物の研究を生かしたバイオ燃料の利活用▽農林水産物の地元ブランドの開発や販路拡大−−など8項目の協力事項が挙げられている。大学側は20人の教員を担当に充て、ゼミの学生も参加するという。

秋田市が大学と協定を結ぶのは秋田大に続き2番目。両者はこれまでも千秋公園のお堀浄化や、大森山動物園でのふんの堆肥(たいひ)化、建物耐震化などで協力してきた。県立大は「従来より具体的で踏み込んだ内容」としている。

小林学長は「地域貢献のため、いろいろな面でお手伝いできると思う」と意欲を見せた。穂積志市長は「秋田市が元気になるよう知恵を借りたい。若い学生たちの協力が、秋田を愛することや行政をよくするきっかけになれば」と話した。【野原寛史】