『日刊工業新聞』2009年12月24日付

埼玉大、産学官共同研究拠点を新設−EV研究で連携


【さいたま】埼玉大学は埼玉県や埼玉県経営者協会などと協力して、産学官共同研究拠点「埼玉次世代自動車関連環境技術イノベーション創出センター(仮称)」を新設する。電気自動車(EV)にかかわる基盤技術の研究で、輸送機関連が高い比率を占める県内産業の次世代化や、将来的な地域でのEV普及に貢献していく。

2010年3月ごろまでに正式な組織を立ち上げる予定。同大学の地域オープンイノベーションセンター(さいたま市桜区)内にスペースを設け、来年度中をめどに分析器や測定器など設備を導入。産学官で共同利用して研究内容を共有する。

開発のテーマは、非接触充電の効率化、走行距離向上のための部品開発、本格普及に向けた社会システムの構築を三本柱とする。