『佐賀新聞』2009年12月23日付

佐賀大、就職内定率71.1% 院生の内定取り消しも


来春卒業予定の佐賀大学学部生の12月1日現在の就職内定率が71・1%にとどまっている。10月より8ポイント改善したものの、前年同月比では11・2ポイントも下回り、内定を取り消された大学院生もいる。

佛淵孝夫学長らが22日、定例会見で明らかにした。医学部と医学系研究科を除いた集計で、就職を希望する学部生675人のうち内定者は480人。大学院の就職希望者は217人で、内定率は18・2ポイント減の77・9%だった。大学全体では12・8ポイント減の72・8%。

内定を取り消されたのは工学系研究科の男子院生。大阪のIT関連企業に今月4日に内定したが、フランスの親会社の意向で3日後、「情勢悪化のため新卒採用を凍結する」という通知を受けたという。

また、佛淵学長は、男性准教授が今月、女子院生に対する傷害容疑で書類送検されたことについて「全職員の意識改革が必要で、構造的な問題としても考えていきたい」とし、組織的な予防や指導環境の改善に取り組む姿勢を見せた。