『読売新聞』2009年12月22日付

高知工科大に新学部、経営・経済系…県立大検討会


高知県立3大学の代表者らが、県立大への社会科学系学部の新設などについて検討する会合が21日、高知市本町の高知共済会館で開かれ、現在の高知女子大永国寺キャンパスに、経済系と経営系の2コースを持つ新学部を設置することを盛り込んだ報告書案をまとめた。高知工科大に設置される見通しで、大学院の設置についても盛り込まれており、来年1月中旬から公開して県民の意見を募り、次回会合に最終案として提案する予定。

会は2008年12月に初会合が開かれて以降、計7回の会合を重ね、報告書案をまとめた。

新学部に設置される二つのコースの定員は、それぞれ1学年100人で、経済学や経営学に加え、法学の基礎教育なども行い、地域活性化や経営戦略、起業論なども習得できる教育プログラムとする。

新たに設置する大学院と合わせた生涯学習の場として、社会人教育の役割も担うため、土日、夜間の講座も行う予定。現在の短大のあり方については、「新学部を設置後、検討するのが適当」としたが、短期大学部としていずれかの大学に再編する可能性も示唆した。

報告書案では、新学部を設置する大学は明記されていないが、県の担当者は、「工科大マネジメント学部再編の中で検討してもらいたい」と説明しており、高知工科大の1学部として設置されるとみられる。