『沖縄タイムス』2009年12月10日付

大学院大事業見直しを提言 科学技術会議/沖縄相は推進表明


【東京】2010年度の科学技術予算の優先度を判定する政府の総合科学技術会議の有識者議員は9日、2012年開学予定の沖縄科学技術大学院大学の関連予算(149億1200万円)を「減速」とし、事業計画を見直すことを盛り込んだ提言を鳩山由紀夫首相に報告した。

同日、前原誠司沖縄担当相は「国会では沖縄科学技術大学院大学学園法が全会一致で成立し、政府として支えることを決めた。沖縄振興上重要な施策として、確固とした支援を行っていく」とのコメントを発表し、予算確保を求めていく考えを示した。

同会議の提言は財務省の予算編成の参考とされるが、現時点での開学への影響は不明。仲井真弘多知事は11日に上京し、内閣府に対し適切な予算措置を要請する予定だ。