共同通信配信記事 2009年12月9日付

京大が「雇い止め」見直し 非常勤職員の再雇用検討


京都大が2010年度以降に雇用期限を迎える非常勤職員を一律5年で「雇い止め」することに絡み、学内の人事制度検討会が、能力や適性のある非常勤職員については、実質的に再雇用を認める案をまとめたことが9日、分かった。

京都大関係者によると、今月中旬までに意見を集約し、部局長会などで本格的に検討、理事会などを経て結論を出す。

案によると、現行制度に対する改善措置として、一律5年で雇い止めする原則は維持した上で、各部局で必要と判断した場合に限り、雇用期限を迎えた非常勤職員を再雇用できるとした。採用の判断は「部局の長の責任」で行い、雇用を決めた場合は新規採用者として扱うとしている。

非常勤職員の雇い止めをめぐっては、京大職員組合が教職員ら2千人以上の署名を集めるなど、5年間の雇用期限撤廃を求める声が上がり、大学が就業形態の見直しを表明していた。