『北海道新聞』2009年12月8日付

道内の医学部定員17人増 10年度、文科省計画


深刻化する医師不足対策として、文部科学省は7日、2010年度の大学医学部の入学定員について、国公私立61大学で計360人増やし、定員総数を過去最多の8846人とする計画を公表した。私立大分については大学設置・学校法人審議会に諮問し、年内に決定する見通し。国立大は諮問がいらない。

これにより、道内は北大が7人増の112人、旭川医大が10人増の122人、札幌医大は増員なしの110人で、3大学合計で17人増の344人になる。全国では国立大42校で265人増、公立大6校で25人増、私立大は13校で70人増。

文科省は増員分について、医師不足に対応するため卒業後の地元勤務を前提に奨学金を出す「地域枠」などを設定。旭川医大は地域枠を活用し、北大は歯学部定員を振り替える。