グローバルCOEの事業について

東京工業大学 学長 伊賀健一
2009.12.1


本事業は21世紀COEの後継事業として,文部科学省が総合科学技術会議の指針を受けて予算化し,私は理事の一人として日本学術振興会で立ち上げの実務を担当しました。

その時の基本方針は以下のものでした。


(1)世界的な教育研究拠点を形成する
(2)博士課程学生への経済公的支援を充実する
   (これは文部科学省科学技術・学術審議会等でも提言されている)
(3)21世紀COEをより発展させ重点的な分野で世界に対抗する


同事業の中間評価が行われましたが,本学の拠点に関してはすべて所期の目的を果たしていると高く評価されています。

また,これを大学においてサポートするには間接経費が重要であり,これらが充実してこそ国際的に競争し科学技術立国の最前線となり得ます。これらの削減は,糧秣を絶たれた前線の死滅となるばかりか,協力関係にある世界の研究者からの信頼失墜を招きます。