『日本農業新聞』2009年12月6日付

食料増産研究 増額を/農学系部長会議 仕分けで首相に要望


全国の国公私立大学の71学部長でつくる全国農学系学部長会議(会長=生源寺真一東京大学農学部長)は5日までに、2010年度予算の概算要求を精査した政府の行政刷新会議の「事業仕分け」結果を受け、鳩山由紀夫首相に対し、食料増産につながる技術革新や農耕地の新たな利用法開発などの研究予算の増額を求める要望書を提出した。

要望書では、事業仕分けについて「国民の前で予算要求内容を議論する契機をつくった点を大きく評価する」とする一方、「科学技術政策関連予算や教育関係予算に、中長期の視点を欠いた費用対効果の議論になりがちな事業仕分けは適切ではなく、日本の目指すべき科学技術立国への戦略的計画の立場から議論すべきだ」と訴えている。