『読売新聞』2009年11月26日付

岡山大に救急医養成講座 岡山市が補正予算案に盛り込む


岡山市は25日、地域医療の向上に向けた「岡山ER」設置構想で、ER(救急治療室)で活動する救急医を養成する講座を新年度から岡山大に開くための寄付などを盛り込んだ計77億3900万円の一般会計補正予算案を発表した。27日開会の11月議会に提案する。

市は岡山大と協力して、ERを備えた岡山総合医療センター(仮称)を運営する構想で、2010年度から救急医の養成などを行う講座を同大学に開講する。10〜13年度に計1億3600万円を限度額とする寄付を行うための債務負担行為を設定する。

ほかに、国の緊急雇用創出事業交付金を活用し、区役所の窓口業務など14業務に臨時、嘱託職員計43人を雇用する事業費(1710万円)、新型インフルエンザへの対応を含めた予防接種対策費(4億1800万円)などを計上する。

11億4200万円の特別会計補正予算案も提案する。特別会計と合わせ約23億2900万円の一般財源が必要となり、市は08年度決算の繰越金8億3300万円と、財政調整基金14億9600円を取り崩して対応する。