『読売新聞』秋田版2009年11月16日付

秋田大創立60周年で式典


秋田大学の創立60周年を記念した式典が15日、秋田市内であり、卒業生ら約190人が参加した。これに合わせ、卒業生らが大学全体の同窓会組織を発足させ、大学の発展に向け、協力していく体制を整えた。

この日の式典で、吉村昇学長は「時代の課題に取り組める人材の育成と、地域に根差し、世界に発信する拠点作りを目指す」と語った。式典には秋田選出の国会議員ら多くの来賓も参列。佐竹知事は祝辞で「秋田大学は秋田を発展させていく力そのものだ」と述べた。

秋田大学は学芸学部(現教育文化学部)と鉱山学部(現工学資源学部)の2学部からなる新制大学として1949年に発足した。70年設置の医学部などと合わせ、これまでに約4万5000人の卒業生を輩出している。

同大ではこれまで、学部別の同窓会組織しかなかったが、卒業生はこの日、四つある組織の相互交流などを目的に「全学同窓会」を発足。会長には、工学資源学部の同窓会長の菊地芳朗氏が選出された。