『中日新聞』長野版2009年11月11日

県と信州大、包括的連携協定結ぶ 精密機械や医療で活性化


県と信州大(松本市)は10日、互いの人材や知的資源などを有効に活用する包括的な連携協定の調印式を県庁で行った。村井仁知事は「常に相談できる関係を明確に表現した」と意義を強調。山沢清人学長も「産業界を含めた3者の協力で県内の活性化が進む」と意気込みを語った。

県は、県内企業の精密機械技術の発展につなげるほか、医療機器や機能性食品の生産などの強化も図りたい考え。信州大は、医学部に置く拠点で臨床研究を行い、製品化に協力する。

県内で生産量が多いキノコについては、栽培後の培地を使ったバイオエタノールの研究開発にも取り組む。

両者による連携推進会議を本年度内に設置し、具体的な協力策を協議することにしている。

(大平樹)