『陸奥新報』2009年11月12日付

「環境考える場に」 弘大が白神観察園開園祝い式典/西目屋


弘前大学白神自然観察園の開園式が11日、西目屋村中央公民館で開かれた。同園は教育、研究、社会連携による地域貢献推進施設で、植物園としては約18ヘクタールと日本最大。式典では関係者約100人が開園を祝い、同園でのテープカットや整備した遊歩道の歩き初めをして今後の発展に期待を寄せた。

同園は西目屋村川原大川添に今年4月開園。教育の場だけでなく、赤外線カメラによる動植物の夜間モニタリングや地球温暖化に対応する気象観測施設を設置し、研究や地域貢献の場としても活用する。

開園式で遠藤正彦弘大学長は「地元の方々と共に自然保護、環境保全、地球温暖化などについて考えていきたい」などとあいさつ。同村の関和典村長らの祝辞に続き、遠藤学長から地権者の齋藤行正さんに感謝状が贈られた。

式後、同園に移動した出席者たちはテープカットで開園を祝うと、遊歩道を歩き、豊かな自然を満喫した。

佐々木長市白神自然観察園長は「自然環境教育のモデル施設を目指し、今後、地元の方々と協力していきたい」などと意気込みを語った。