『愛媛新聞』2009年11月3日付

脊椎疾患外来を開設 愛媛大病院


愛媛大病院(東温市)は2日、背骨に関する病気全般を治療する「脊椎(せきつい)センター」を開設した。従来、背骨の病気は脳神経外科と整形外科で扱い、別々の治療方針で診療に当たってきたが、両科の脊椎を専門とする外科医を集約し、窓口を一元化。より精度の高い治療を目指す。

同病院によると、背骨の病気は腰や首、背中の痛み、手足のしびれなどの症状があり、腰椎(ようつい)椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症などが代表的疾患として知られる。

こうした脊椎疾患は高齢化で患者が増え続けており、重点的に取り組むため専門外来を開設。脳神経外科と整形外科の専門医が科を超えて治療方針を検討することで、より多角的な診療が可能になり、需要が高まる脊椎外科医の養成につなげる狙いもある。