共同通信配信記事 2009年10月30日付

障害者にも知識と指導力を 筑波技術大学長が会見


国内で初めて視覚、聴覚障害者向けの大学院を設置する筑波技術大(茨城県つくば市)は30日、記者会見を開き、村上芳則学長は「社会はより高度な知識とリーダーシップを持った人材を障害者にも求めている」と話した。

同大学によると、視覚障害者のための大学院は世界初、聴覚障害者向けでは世界で3番目。2年間の修士課程だけだが、修士号取得後、他大学の博士課程に編入できる制度も検討する。

また海外からの留学生に日本語の点字や手話などの語学学習を行う態勢づくりにも力を入れる。村上学長は「将来的には留学生の積極的な受け入れや入学定員増、博士課程の設定も検討したい」としている。

独立行政法人日本学生支援機構によると、2009年度の国内の大学院生で体に何らかの障害がある人は0・14%、351人。