『毎日新聞』愛媛版2009年10月29日付

愛媛大ミュージアム:地域に研究成果発信 来月14日、城北キャンパスに開館


愛媛大ミュージアムが来月14日、松山市文京町の城北キャンパス内にオープンする。今年開学60周年を迎えた記念事業の一環。大学の敷居を低くし、地域に学術研究の成果を公開・情報発信することを目的としている。常設展は「宇宙と地球の進化」「愛媛大学と愛媛の歴史」「生命の多様性」「人間の営み」の4ゾーンに分け、岩石・鉱物、古生物、地球深部、宇宙進化、昆虫、環境科学、遺跡などに関する実物の資料やパネル、模型、映像などで構成する。一般の人も自由に無料で入館できる。

芝生を張った中庭には、松山市出身でフランスに在住する濱田亨さんが2トンの石で彫刻した作品「叡(えい)知」も飾られた。開放的な空間でくつろぎながら、入館者に鑑賞してもらう。施設内に喫茶コーナーも設ける。

来月14、15両日の「あいだい博」に合わせ、学部や協賛団体ごとのブース形式で発表する企画展もする。来年6〜7月には、「ジュラ紀の恐竜と化石展」を計画している。

午前10時〜午後4時半(入館は午後4時まで)。火曜と年末年始、入試日などは休み。問い合わせは同ミュージアム(089・927・8293)。【小泉健一】