共同通信配信記事 2009年10月20日付

大阪府立大、理系特化へ 改革案検討、11年度にも


大阪府の橋下徹知事が存廃を含めた抜本的な改革に乗り出す方針を示している大阪府立大(堺市)が、現在の7学部を理系に特化した4グループに再編する改革案を検討していることが20日、分かった。

11年度の移行を目指しており、今年11月末にも改革案をまとめ橋下知事に提出する方針。

府立大によると、改革案では理、工、経済など現在の7学部は廃止。新たに理工、生命環境、健康保健、現代システム科学の4グループに再編する。うち3グループは理系、1グループは文理にまたがる分野となる。

試算では、大学院生を含む学生数約7900人が最大で千人程度、教職員約720人が70人程度それぞれ削減され、府から受けている年108億円の運営費交付金を約90億円に圧縮できるとしている。

改革案には、各学部の教授を中心に強い反発が出ており、改革案が実施できるかは不透明だ。

府立大幹部は「理工系や生命科学など強みのある分野に重点化し、大学の競争力を高めたい」と話している。