共同通信配信記事 2009年10月14日付

大学病院医師の勤務環境改善へ 文科省、支援態勢を充実


文部科学省は14日、診療以外の業務に忙殺されているの医師の環境を改善するため、医療関係職員を増員する方針を決めた。15日が再提出期限の来年度予算の概算要求に関連費を計上する。

鈴木寛文部科学副大臣が、14日の政策会議後の記者会見で明らかにした。

勤務医の労働環境をめぐっては、医師不足から長時間労働を強いられる上、説明書類の作成や患者のアフターケアなど診療以外の負担が大きいとされ、過労死や医療ミスにつながりかねないとの懸念が出ていた。

文科省は改善策としてソーシャルワーカーや医療事務職など関連職員を増やし、医師の業務軽減を支援する。医師が地域や診療科により偏在している状況の改善についても鈴木副大臣は「前向きに取り組む」と語り、医学部の定員増や教員、設備の拡充とともに検討する考えを明らかにした。