『読売新聞』2009年10月14日付

植物工場で連携強化…島根県と島根大 安定栽培目指す


「島根県・島根大学連携推進連絡協議会」が13日、県庁であった。島根大側は、ワサビを安定栽培する植物工場設置について連携を強化することを提案した。

植物工場は、光や温度などの栽培条件を人工的に制御する施設。太陽光発電パネルによるエネルギーで栽培に適した環境を作り、ワサビなどを栽培する。農作物を安定供給ができ、農薬を使用しないため安全性も高いという。経産省の補助金交付が8月に決まり、今後、工場を整備する。

島根大は県に、実用化に向け、農業技術センターなどを通じた企業や農家への周知や普及の際の施設整備などの協力を求めた。

連絡協議会は2004年から始まり、今年で5回目。双方の幹部ら約20人が出席した。地域への医師定着支援などにあたる地域医療支援コーディネーターを養成する事業など11項目が新たに加わり、今年度は12分野で63項目についての連携を確認。島根大がプログラミング言語「Ruby(ルビー)」の開発者まつもとゆきひろさんを客員教授に迎えることも報告された。