『毎日新聞』熊本版2009年10月7日付

熊本大:60周年、県内外で記念事業 「熊本学、提供したい」


熊本大は11月1日の設立記念日に合わせ、県内外で「設立60周年記念事業」をする。谷口功学長は「熊本大学の文化的イメージを高めたい」としている。

10月31日は7回目の「国際学長フォーラム」を開く。テキサス大(アメリカ)や大連理工大(中国)など約30大学の学長らを招き「高等教育のグローバル化と国際的教育研究連携の可能性と課題」について討議する。熊本大での開催は2年ぶり。

11月2日午前9時半から、熊本市大江の県立劇場で記念式典と講演会がある。細川護熙元首相の妻佳代子さんが「可能性への挑戦」、脳科学者の茂木健一郎さんが「心と脳」をテーマに講演する。一般公開だが、事前申し込みが必要。

また東京・上野の国立科学博物館で11月20〜29日開かれる国内10大学の「サイエンスフェスタ」にも参加する。01年に自然科学研究科が開発したアルミより軽く熱にも強い新素材「超合金KUMADAIマグネシウム」など約50点を展示する。

谷口学長は「60周年の今年に限らず、来年以降も観光客の長期滞在などをねらい『(熊本の言葉や文化などを講義する)熊本学』を提供したい」と話している。問い合わせは同大総務部総務課096・342・3115。【大塚拓三】