『西日本新聞』2009年10月7日付

新生児集中治療室 長崎大病院に集約 長崎市地域医療検討会


2013年度開院予定の新長崎市立病院の在り方などを協議する「長崎市地域医療検討会」が6日夜、第2回会合を開いた。新市立病院に設置を予定していた新生児集中治療室(NICU)については、設備、マンパワーの集約などを理由に同病院での開設は見送り、24床を長崎大病院に設置する、と結論づけた周産期医療専門部会の報告書を了承した。

長崎大病院は2012年度までに、現在6床のNICUに加え、18床の継続保育室(GCU)を増設し計24床とする計画を決定。新市立病院も24床のNICUとGCUの設置を予定しており、同検討会は「市内に2カ所あるのは非効率」などの意見を受けて、両病院の医師らでつくる専門部会で検討していた。

報告書は「設備、マンパワーの面からNICUの集約に異論はない」とした上で「複数科にわたる疾患の取り扱いを考えると大学病院に設置せざるをえない」と判断。ただ、地域の出生数に対し、24床では不足が見込まれるため、新市立病院の小児科で救急治療を行う医師が対応し、機能を補完することにした。