『西日本新聞』2009年10月9日付

大学の教育の質向上目指し 教職員ネットワーク発足 授業内容改善、職能開発へ 福岡市内6校連携


九州大など福岡市内の6大学が連携し、大学の教育向上に取り組む「九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク(Q‐Links)」が8日、発足した。同日、事務局を務める九大の箱崎キャンパスで開かれた代表者会議では、教職員研修の現状や教員の意識改革の必要性、業績評価の在り方などについて意見が交わされた。

参加大学は九大のほか、福岡女子大、西南学院大、中村学園大、福岡大、福岡歯科大。FDは教員の授業内容改善への取り組み、SDは職員の職能開発をそれぞれ意味する英語の頭文字で、教職員の技術や意識を改善し、学生にとって魅力ある大学にするのが目的。

Q‐Linksでは、本年度から5年間、研修や調査、情報収集・公開などを行う。来年1月ごろに第1回シンポジウムを開く予定。九大の丸野俊一副学長は「最終的には各大学が自由に連携を組めるよう、核となって知的財産の貯蓄やノウハウの提供を進めていきたい」と話し、今後は九州のほかの大学にも参加を呼び掛けるという。