『毎日新聞』奈良版2009年10月7日付

奈良教育大:国際レベルの教育を 長友新学長が抱負


1日付で奈良教育大(奈良市高畑町)の学長に就任した長友恒人さん(66)が、同大学で記者会見し、「小規模大学という環境を生かしながら、国際的に通用する教師教育をしていきたい」と抱負を語った。

具体的には、近隣の教育委員会との連携▽理数科や文化財教育を生かした個性化・特色化などを進めるとした。また、昨秋に構内で見つかった新薬師寺の遺構については「保存を基本に、教育にどのように活用できるのか、一般公開も含めて検討していきたい」と話した。

専門は物理学と文化財科学。73年3月に京都大大学院を退学。同年4月に奈良教育大助手、91年に教授に就任し、付属図書館長、副学長などを歴任。今年3月に定年退職した。【花澤茂人】