『山形新聞』2009年10月1日付

学生「託児サポーター」が保育 女性研究者ら支援、山形大が運用へ


女性研究者や職員の子どもの一時保育を学内で行う託児システムの運用が、10月中旬から山形市の山形大小白川キャンパスで始まる。研究や会議などで要請があった時にキャンパス内に託児ルームを設け、「託児サポーター」として研修を受けた学生が保育を行う。サポーターを目指す学生の現場実習が30日、同市の子育て支援施設「子育てランドあ〜べ」で始まった。

同大の女性研究者、教職員は本年度で100人強。仕事と家庭の両立支援として、男女共同参画推進室が中心になり、学内での一時保育を始めることにした。文部科学省の科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」に採択された同大の事業の一環として国の補助を受ける。

普段は保育園や幼稚園を利用しているケースがほとんどのため、一時保育を行うのは実験や研究、会議などで託児の要望があった平日の午後5時から同8時。子育て中の大学院生も利用できる。預かり対象は小学生以下。10月中旬から受け入れを始める。本年度は試験運用期間として無料。来年度以降は有料(金額は検討中)にする。

男子学生4人を含む33人が託児サポーターの研修に参加、30日からは、親子が集う広場や一時保育施設がある子育てランドあ〜べでの現場実習が始まった。10月7日まで4班に分かれ、1人1日ずつ実習する。保育に当たった学生には時給850〜900円が支給される。