『読売新聞』佐賀版2009年10月3日付

佐賀大学長に佛淵氏着任「きちんと教育し送り出す」


佐賀大の学長に1日付で就任した佛淵(ほとけぶち)孝夫氏(57)が2日、記者会見し、「大学の原点は学生。きちんと教育し、社会に送り出したい」と抱負を述べた。任期は4年。

佛淵学長は「(好きな研究、好きな教育をしていた)昔の大学から抜けていないところがある」と指摘。国立大学法人化で国からの運営交付金や人件費が年々減っている中で、大学の存在意義を見いだすことの重要性を強調した。10人の学長補佐らを入れた拡大役員懇談会を新設し、週1回の意見交換を始めたことも紹介した。

佛淵学長は九州大医学部卒。股(こ)関節外科が専門で、佐賀大医学部付属病院副病院長などを歴任した。自ら執刀する手術の予約が約150件残っているといい、「『手術ができる学長』というのも一つの個性」と笑顔を見せた。

1日付で理事(副学長)4人と非常勤理事1人も就任した。次の皆さん。(敬称略)

【理事】瀬口昌洋(64)▽中島晃(62)▽米倉茂(59)▽宮崎耕治(60)
【非常勤理事】緒方龍雄(66)