『日本海新聞』2009年9月16日付

鳥大病院救命救急センター 整備計画を発表


鳥取大学医学部付属病院(鳥取県米子市西町、豊島良太病院長)は15日、救命救急センターの施設整備計画を発表した。増築する建物に同センターの機能を移す計画で、医師の移動距離を短縮させるほか処置室を増やし、ハード面の課題解消と態勢の強化を図る。来年3月着工、同年10月の完成を予定している。

同センターは2004年に開設されたが従来の建物をそのまま利用しており、センターと医師の待機部屋や診断機器がある部屋が離れているなどの構造的な支障があった。

新しい建物では待機部屋を併設するほか診断機器との距離が縮まり、医師の移動距離が大幅に短くなる。また、1室の処置室を3室に増やし、複数患者への対応を容易にする。事業費は機器整備を含め約5億円。

同病院では、今年3月末で救命救急センターを担ってきた救急科の専門医4人全員が退職する問題があったが、その理由の一つとして施設の不備も挙がっていた。