『神奈川新聞』2009年9月15日付

7大学共同で「北仲スクール」、都市テーマに来春開設/横浜


県内外の7大学が15日、共同で運営する教室「北仲スクール」を横浜市中区に開設することに合意し、協定書に調印した。まちづくりを学ぶ「都市デザイン」と、都市文化や芸術を学ぶ「都市文化創成」という都市をテーマにした共同講座を開講し、2010年4月から正規の授業を始める。文部科学省の大学連携支援プログラムの採択事業で、7大学共同のスクール開設は全国で初めてという。

協定を結んだのは、県内にキャンパスのある横浜国立大、横浜市立大、東京芸術大、神奈川大、関東学院大、東海大のほか、京都府に本部を置く京都精華大の計7大学。

北仲スクールは、みなとみらい線馬車道駅近くの歴史的建造物「北仲ブリック」内に開設され、受講できるのは原則として7大学の学生。各大学の教授らが講師を担当し、基礎科目として「アーバンアート論」「映像文化論」「都市デザイン論」などを講義する。横浜市内で行われる展覧会や映画フェスティバルなどの都市型文化イベントを制作するワークショップ科目も設けられる。

調印式は横浜市保土ケ谷区の横浜国立大で行われ、同大の鈴木邦雄学長が「大学間のネットワークを活発化させ、未来都市創造を担う人材育成に取り組みたい」とあいさつした。