『秋田魁新報』2009年9月14日付

第2病棟が完成、秋大病院 先進医療の機能強化


秋田大医学部付属病院(秋田市広面)の再開発整備事業で、現病棟(第1病棟)東隣に増築が進められていた新病棟(第2病棟)が完成し、13日、同病棟で記念式典が行われた。新たな病棟は個室や2、4人部屋の計325病床と診察室などで構成。1階には最新機器を導入した内視鏡室や超音波室、救急治療室が備わり、高度先進医療を担う本県の中核病院としての機能が一層強化された。

式典には医療関係者や工事関係者など約150人が出席。救急搬送口でテープカットを行った後、溝井和夫病院長が「第1段階として新病棟が完成した。地域だけでなく国際的にも貢献できる病院になるよう努力を重ねていきたい」とあいさつした。

同病院は1976年に完工。医療機器の大型化などに伴って現病棟が手狭となり、老朽化も顕著になったため、段階的な再開発整備を進めてきた。新病棟は2007年1月に着工し、今月完成。総工費は約62億円。地上8階、地下1階の制震構造で、延べ床面積は1万3452平方メートル。

1階には現在検査部や外来にある内視鏡室、超音波室を集約し、「内視鏡・超音波センター」とする。最新の内視鏡やエコーなどの医療機器を導入、がん発見や心疾患などの先進治療を担う新病棟の目玉として機能させるという。手術も想定した救急治療などを行う救急部も置く。

病床は▽2階・泌尿器科47床▽3階・精神科36床▽4階・循環器内科と心臓血管外科52床▽5階・産科婦人科43床▽6階・消化器内科51床▽7階・耳鼻咽喉科と呼吸器内科50床▽8階・血液・免疫系内科46床—の計325床。