共同通信配信記事 2009年9月23日付

文科相が補正予算凍結判断で大学等視察へ


川端達夫文部科学相は23日、文科省内で記者団の取材に応じ、同省の本年度補正予算(約1兆3000億円)に盛り込まれた国立大学法人の施設整備事業(664億円)を凍結するかどうか判断するため、25日に東京海洋大(東京都港区)を視察することを明らかにした。

川端氏は22日に引き続き23日も、幹部職員から補正予算の執行状況などをヒアリング。執行を停止する予算の総額について「視察の結果も踏まえて、今月中にまとめたい」と述べた。

文科省によると、664億円は校舎の耐震化や老朽施設の改修、太陽光発電設備の導入などに対する補助金。6月に大学ごとの交付額は決定済みで、現在は各大学で工事業者の選定などが進められている。

国立大学法人の施設整備事業は、政府が18日にまとめた補正予算に関する基本方針で、原則として執行停止する事業の1つに挙げられた。

川端氏は東京海洋大のほか、映画フィルム収蔵庫の増築(40億円)を実施予定の東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館(神奈川県相模原市)も25日、視察する。