『徳島新聞』2009年9月4日付

徳島大と上勝町が調印 地域再生の人材育成事業で協定


徳島大学と上勝町は3日、農山村の地域資源を生かしたビジネスを創出しようと、人材育成事業に共同で取り組むための連携協定を結んだ。インターネットを使った葉っぱビジネスで成功している同町の「いろどり」の例を参考に、徳島大が取り組んでいるICT(情報通信技術)を活用して地域再生を図る。

徳島市内の徳島大学本部で協定書の調印式が行われ、関係者10人が出席。青野敏博学長が「疲弊した地方の再生に役立てる事業にしたい」と述べ、笠松和市町長は「大学の協力で農山村の資源を生かす人材が育ち、地元に定着してくれることを期待する」と話した。

今後、両者が徳島大学地域創生センター内に設けた研究室で「いろどり」のマーケティングや販路開拓方法をテキストにまとめるほか、上勝町福原の空き住宅を利用した「徳島大学上勝学舎」で人材育成講座を開く。