『中国新聞』2009年9月3日付

広島大、龍谷大と包括協定


広島大は2日、龍谷大(京都市伏見区)と、現象数理学分野の共同研究などを柱とする包括協定を結んだ。同分野で両校と協定締結済みの明治大(東京都千代田区)を含む3大学は、学生の単位互換などにも取り組む。

現象数理学は、生命科学や地球環境、経済学などあらゆる現象を数値解析し、収集したデータを数式に当てはめて将来予測などに生かす学問。難病の治療法解明も期待されている。3大学は同分野の研究や教育で国際的にも評価を受けている。

東広島市の広島大キャンパスで締結式があり、明治大の納谷広美学長の立ち会いで協定書にサインした。

広島大の浅原利正学長は「強力なトライアングルを形成し、世界最高水準の教育を提供する」と述べ、期待を込めた。協定では来年度から本格的に単位互換などを始め、出張講義も計画している。