『毎日新聞』千葉版2009年9月3日付

松戸市:年150万円、樹林保全で助成 10年間、千葉大園芸学部に


松戸市は、千葉大学園芸学部(松戸市松戸)の敷地の約3分の1に当たる約5ヘクタールを「特別保全樹林地区」に指定した。これにより、樹林の管理費の一部として年約150万円を千葉大に助成する。開発で少なくなった市内の樹林を守るためで、契約期間は9月1日から10年間。今年度は年度途中のため約88万円を助成する。

同学部には千葉市への移転構想があったが、資金難から7月に断念している。市は移転しないことを前提に、助成を提案していた。特別保全樹林地区に指定されると、伐採などが制限される。

すでに江戸川沿いの矢切・栗山地区の斜面林が指定されており、今回指定されたのはそれに連なる樹林で、指定面積は計9・7ヘクタールに倍増した。【長谷川力】