『日本経済新聞』2009年8月29日付

教員の免許更新制度、大学の講座「定員割れ」


教員の指導力向上を狙い今年度から始まった「教員免許更新制」。受講が義務付けられた講習が夏休み中の各地の大学キャンパスなどで開かれているが、「定員割れ」が相次いでいる。時間の融通がつきやすい夏休みは受講の好機と見られていたが、実際の授業ですぐ生かせる実践力より専門性重視の内容が多く、現場教師のニーズとミスマッチがあるとの指摘も聞かれる。

文部科学省によると、講習を実施する510大学のうち39大学が講習への申込者がゼロや10人以下だったとして228講習を既に中止。全体の申し込みも定員の6割以下だったという。