『読売新聞』千葉版2009年8月28日付

千葉大園芸学部の樹林地 松戸市、管理費を助成


松戸市と千葉大は27日、同市松戸にある園芸学部の敷地の約3分の1に当たる樹林地約5ヘクタールを「特別保全樹林地区」に指定し、管理費の一部として1平方メートルあたり年に30円、計約150万円を市が助成する契約を結んだ。契約期間は9月1日から10年間。市によると、大学の敷地を対象に「保全地区」などとして市が管理費を助成するのは県内では珍しいという。

市は、園芸学部の千葉市移転構想の結論が出る前の5月、移転しないことを前提に大学側に助成を提案。その後、大学側が移転を断念したため、交渉が進んでいた。契約期間中は、大学側が保全地区内での伐採や宅地造成、工作物の新築などを行う場合、原則として市長と事前協議が必要になる。

松戸市は「隣接する公園と一体となって市民に親しまれている貴重な緑地で、後世に残すためにも必要な助成」としている。