『日刊工業新聞』2009年8月18日付

東大の共同研究費、昨年度37%増の63億円


東京大学は2008年度の共同研究費の総額が前年度比37%増の63億円なったことを明らかにした。件数は1214件で同20%増だが、法人化後の産学連携活動が産業界に浸透し、1件当たりの研究費の大型化が進んでいる。とくに共同研究前に産学で議論をする東大独自の「プロプリウス21」が好評で、1件平均1100万円超を稼ぐようになっている。

東京大学の08年度の企業や公益法人などとの共同研究は、全件数の13%が1000万円以上の規模で、これらが研究費総額の66%を稼いでいる。最高額は4億円超、1億円以上はほかに3件ある。全体での1件当たりは約520万円で、前年度の約450万円と比べて増え、法人化前などには100万―200万円規模が多かった状況とは様変わりになっている。