『日刊工業新聞』2009年8月11日付

経産省、起業家教育を支援−早大・弘前大など指定


経済産業省は起業家(アントレプレナー)教育(用語参照)の本格支援に乗り出す。早稲田大学大学院や弘前大学など10大学・大学院を「起業家教育モデル講座」として指定するほか、10月には起業家教育関係者らが参加する全国大会を東京都内で開催、最新の指導方法などノウハウの共有化を図る。わが国では廃業率が開業率を上回る状況が続いており、次なる成長を描く上でベンチャー創出の必要性が高まっている。経産省は2011年度までに20―30大学・大学院をモデル講座に指定するなど、起業家教育の強化を通じた新ビジネス創造を目指す方針だ。

経産省は11日、募集した「起業家教育モデル講座」の選定結果を公表する。早大大学院などのほか、静岡大学大学院工学研究科、文京学院大学経営学部経営学科、法政大学経営学部市場経営学科、九州大学大学院経済学府マネジメント専攻など10講座を指定する。応募総数は26件。