『読売新聞』2009年8月8日付

和歌山大に観光学系大学院…山本学長、11年春開設検討


和歌山大の山本健慈学長(60)は7日、和歌山市栄谷の同大で就任の記者会見を行い、観光学系の大学院設置を検討していることを明らかにした。2011年春の開設を目指すという。

山本学長は山口県玖珂町(現岩国市)出身で、京都大教育学部卒。同大大学院教育学研究科を経て、1977年に和歌山大教育学部助手、95年に同学部教授。07年から和歌山大副学長とサテライト部長を務め、今月1日付で学長に就任した。

山本学長は「地域や社会へ、責任ある参加が出来る大学を目指したい」と抱負を述べ、現在の学生については「人間としての基礎的な力に問題がある。学生一人一人に学びが息づくように、教職員が同伴、伴走できるようにしたい」と語った。

大学院(仮称、観光学研究科)は、観光学部3年生が卒業する11年4月、進路として選択できるように開設したい考えで、来年度、文部科学省に設置申請を行う予定。定員やカリキュラムなどは未定という。