『神奈川新聞』2009年8月8日付

KASTと横浜国立大が包括提携協定


神奈川科学技術アカデミー(KAST)と横浜国立大は7日、人材育成や研究開発などに関する包括連携協定に調印した。技術者に対する経営マネジメント教育の充実をはじめとした社会人向け人材育成で相互協力する。

KASTと大学との包括連携協定は東京工業大に次いで2件目。

横浜国立大とはこれまで、先端科学の分野で共同研究や教育講座の開催、講師の派遣などで連携してきた。横浜国立大で会見した藤嶋昭KAST理事長は「関係をさらに密接にして連携事業を進めたい。この協定が新しい再出発だ」とあいさつ。鈴木邦雄横浜国立大学長は「大学が持つ人材とKASTが持つネットワークを活用して多くの成果を出したい」と述べた。

社会人向け人材育成を手掛ける経営学部の八木裕之学部長は「技術者が経営幹部になるケースは少ないが、連携により将来のリーダーを育てたい」と意欲を示した。

会見の場で藤嶋理事長は「両者が持つ知的財産の分野でも提携を」と鈴木学長に提案するなど、包括連携の展開に期待した。