『神戸新聞』2009年8月5日付

神大がポーアイに新拠点 文理融合、産官学集う 


神戸大学は4日、神戸・ポートアイランドに、理系・文系の枠を超え、産官学の研究者が集う研究拠点を新設すると発表した。扱う主要テーマは「環境」「エネルギー」「医療」で、隣接地で建設中の次世代スーパーコンピューターなども活用し、内外に先導的研究成果を発信したい意向。利用開始は2011年度からの見込み。

神戸大によると、建設予定地は、ポートライナーのポートアイランド南駅の南側。約2500平方メートルの敷地に7階建て延べ4000〜5000平方メートルの施設を建設する。建設費は十数億円を予定している。

研究チームは10程度を想定し、他大学や産業界の研究者も参画。約6年ごとに研究成果を評価し、体制を見直す。

神戸大は07年度から、4つの研究科を横断的に結ぶ「自然科学系先端融合研究環」を設置しており、その成果が研究拠点の計画につながった。

会見した福田秀樹学長は「違う分野の人が一つのエリアに集まって意見交換するのは、互いに切磋琢磨でき、非常にいい方向に研究を展開できると思う」と話した。(霍見真一郎)