『日本経済新聞』2009年7月28日付

大学の特許収入、08年度9億9000万円で最高 米大と依然格差


全国の大学などの特許収入総額が2008年度は約9億9千万円と03年度の調査開始以来最高になったことが27日、文部科学省の集計で分かった。前年度に比べ27%増えた。研究成果を社会に役立てる大学の取り組みが実を結びつつあるが、産学連携で先行する米国では100億円以上を稼ぐ大学も複数あり、依然隔たりは大きい。

1046の国公私立の大学と、高等専門学校や大学共同利用機関の合計1112機関を対象に、産学連携の実施状況を調べた。大学が保有する特許を企業などにライセンス供与したり譲渡したりした件数(08年度)は全国で5306件となり、前年度比21%増となった。