『南日本新聞』2009年7月28日付

鹿児島大学病院に新中央診療棟完成


鹿児島大学病院(鹿児島市桜ケ丘8丁目)が病院再開発の一環として建設を進めていた新中央診療棟が完成し27日、鹿大医学部で落成記念式典があった。脳腫瘍(しゅよう)手術中にMRI撮影ができる手術室が九州で初めて設置されたほか、集中治療室(ICU)も8床から15床(全個室)に増えた。9月1日から順次稼働する。

同棟は地上5階建てで、延べ床面積8174平方メートル。手術部や集中治療部、検査部などが入る。新型インフルエンザなど毒性の強いウイルスにも対処できる検査室も整備された。

式典には関係者約100人が出席、県内の中核医療施設としての機能向上を祝った。高松英夫病院長は「長年の夢がようやく実現し姿を現した。完成を機に、県民の命を守る拠点病院としてさらに尽力していく」とあいさつ。式典後、内覧会も行われた。