『日本経済新聞』2009年7月30日付

東大VCがファンドを設立 研究成果活用のベンチャーに投資


独立系ベンチャーキャピタル(VC)の東京大学エッジキャピタル(UTEC、東京)が、東大の研究成果などを活用したベンチャー企業に投資するファンドを新たに設定することが分かった。31日に銀行や生命保険会社などの出資を受けて約35億円で設立する。金融危機が深刻化した昨秋以降はVCのファンド設立が急減しており、運用難の機関投資家の資金を呼び込むことを狙う。

UTECは、東京大学が2004年にベンチャーへの投資を目的として設立したVC。ファンド設立は今回で2回目で、名称は「UTEC2号投資事業有限責任組合」。1号ファンドはジャスダック・ネオ市場に上場したがん治療法開発会社のテラに創業期から投資するなどの実績がある。