『読売新聞』2009年7月26日付

四国の4国立大、都市部の病院経験へ連携


徳島、愛媛、香川、高知大は10月から、神戸大や日本医科大(東京都)と連携し、優れた専門医の養成と地元定着を目指す「四国本州メディカルブリッジ高度医療人養成プログラム」を始める。今年度、文部科学省の「大学病院連携型高度医療人養成推進事業」に選定された。

対象は、専門医の習得に向けて学ぶ後期臨床研修(卒後3〜5年目)の医師。四国の4大学や関連病院で地域医療を中心に学ぶとともに、神戸大や日本医大で約3〜6か月、高度救急など都市部で症例数が多い先進医療を経験する研修プログラムを設ける。

2004年度の医療制度改革以降、地方の大学病院で研修医の流出が問題化。四国でも3割だった流出率が5割まで上昇している。プログラムの中心になっている徳島大病院の赤池雅史・病院教授は「都市部の病院での経験を、母校の大学関連病院で生かせる体制づくりも進めたい」と話している。