共同通信配信記事 2009年7月23日付

九大・鹿大、法科大学院で連携 学期単位で“留学”実現


九州大(有川節夫学長)と鹿児島大(吉田浩己学長)は23日、両大学の法科大学院が学生を相互に受け入れる教育連携協定を締結した。特別聴講学生として、3年生前期のカリキュラム全部を相手方の大学で履修して単位を取ることができる。

両大学によると、科目ごとの制度は各地にあるが、法科大学院で学期単位での互換を認めるのは全国初という。学生寮なども利用でき、最長1年間まで延長可能。法科大学院間で“留学”が実現する形だ。

有川学長は「普段と違う先生に学ぶことで学生に緊張感が生まれ、教育効果は数十倍に上る」と期待。鹿大の采女博文法科大学院長は「知的財産法など鹿児島大に不足している分野で、深く勉強したい学生を(九大に)送り出したい。多くの学生に切磋琢磨し合ってほしい」と話している。