共同通信配信記事 2009年7月17日付

医学部定員来年度も369人増へ 「地域枠」県外大学もOK


深刻な医師不足を解消するため、文部科学省は17日、本年度に過去最多となった大学医学部の総入学定員枠を来年度も369人増やし、国公私立79校で総定員8855人にすることを決めた。文科省は今後10年間、この総定員規模を臨時措置として続ける方針。

都道府県が地元勤務を義務付ける代わりに奨学金を出す「地域枠」は、近隣の都道府県の大学にも設定できるように変更したのが特徴。都道府県ごとに7人まで認める。

文科省は「医師不足解消のため県境をこえて積極的に連携してほしい」としている。

また、歯学部の定員を減らす大学は、減員の範囲で最大10人の医学部増員を認め、大学全体では30人の増員枠とする。具体的な増員計画は各大学が10月末までに文科省に申請する。