『日刊工業新聞』2009年7月17日付

東工大、アジア4校と連合−国際連携のルール共通化


東京工業大学は香港科学技術大学、中国・清華大学、シンガポール・ナンヤン工科大学、韓国科学技術院(KAIST)と「アジア理工系大学トップリーグ」を立ち上げる。世界ランキング上位の理工系大学に絞っており、学生・教職員交流で教育研究の相乗効果が高いとみている。東工大は同リーグ事務局のほか、博士研究員(ポスドク)らが常駐する研究ラボを各大学に提供する。これにより参加大学間の共同研究、日本企業との産学連携、国の大型プロジェクトへの共同提案が進むと期待している。21日に東京・大岡山の東工大で開く、同リーグ副学長会議で正式決定する。

2大学間の国際連携協定は一般的で、東工大でも100校超と結んでいる。しかし学生の短期留学、教員派遣など交流時のルールはばらばらで手間がかかる。コンソーシアムなら共通ルールのため、流動化がより進むとみられる。